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本物の看護がしたいセミナー第2弾 アンケート結果

<アンケート結果詳細>

Q. セミナーの満足度をお聞かせください。(満点:星5つ)

  満足度 97.0%

  33(☆5つ) 17(☆4つ) 3(☆3つ) 0(☆2つ) 0(☆1つ)

 

Q. ご自身で精神看護の経験はございますか?

  あり 34(62.48%) ない 19(35.8%)

 

Q. 「ある」とお答えになられた方にお伺いいたします。その場所はどちらでしたか?

  (複数選択可)在宅 病院 その他

  在宅 26(75.6%) 病院 11(32.4%) その他 4(11.8%)

 

【コメント(抜粋)】

  • 関わり方や、対応なども含めて寄り添うこと、待つことの大切さを感じました。
  • 何かをしなくちゃいけない、と思ってしまいがちですがその方に合うよう、時間をかけることも必要だと気付きました。
  • 精神看護未経験の私にもイメージがしやすくて、とても聞きやすかったです。
  • これから精神科看護に挑むナースにたくさん大切なエレメンツをわかりやすくお伝えされていて、さすが!と思いました。
  • 毎回講師の先生が素敵で、人選が素晴らしいのか、訪問看護に従事される方が素晴らしいのか、感動しています。
  • 精神看護のやりがいを持ち楽しく仕事をされてる雰囲気がとても印象深く感じ、
    またいろんな経験や事例に関わりを持って伝えられる落ち着いた回答に、理解と共感を得て学びに感謝致します。
  • “加害者にさせない”その発想はなかったので、自分の身を守るだけでなく、その方を守るという意味でも、何かの際には逃げようと思います!

【ご質問に、講師の方より回答をいただきました。】

 Q1. 精神疾患があると思われる方がいますが、本人が必要ないと思っているようです。

         今後スムーズに受診して頂く為には

   どのように関われば良いか、何か良い方法があればご助言お願いします。

 

"なかなか受診を勧めるのは難しいですよね。ご家族などに協力してもらい、

「体調が心配だから」とか「眠れるように一緒に病院へ(クリニック)いきませんか?」と声かけしたりしています。

何も困ってないと思っているかもしれないのですが、もしかしたら入院させられる、

おかしいといわれるかもと受診に対しての不安があるのかもしれませんね。

私のステーションでは受診同行なども必要に応じて対応しています。

もしかしたら以前に受診経験や入院経験が尾を引いてご本人のなかで病院に対する否定的な思いがあるのかもしれません。

すぐに受診ができなくても「困った」と話せるようになるまでゆっくりと関わっていくのも良いかと思います。

その間は、ご家族へのフォローも必要になってくると思います。

身体的に外に出られない方であれば精神の往診を行ってくださる医師もいらっしゃいますよ。"

 

 Q2. 認知症の男性の方の保清の訪問で「お前は人間として足らない」「勉強が必要だな」と言われました。

         あまり色々聞かれるのは好まない方で、気分のムラも激しく、1時間の訪問の間で突然怒りスイッチが入ります。

         奥様は「そんな言い方しないの」とやんわり本人に言いますが、本人はおさまりません。

         傾聴やおうむ返しで出来るだけ、同じトーンで話をしていますが、

         関わり方のコツなどありましたらアドバイスをお願いします。

 

"以前、認知症の方で元校長先生という方のお宅へ訪問させていただいたことがあります。

急に怒り出したり、前の事業所のスタッフだと思い込み苦情を言われることもありましたが、

その際は「申し訳ありません。いやな思いをされたんですね。」と話しを少し合わせ寄り添うようにしました。

気分が落ち着いてくると本人も別の話題になったりしていました。

また男性スタッフに入ってもらうと、息子みたい、孫みたいと喜ばれ、シャワー浴を気に入っていただいたという経験もあります。

保清ということなので気持ちよさそうにしている表情などを観察し、

そこをメインで気持ちよさを味わっていただくのはいかがでしょうか?

女性スタッフは内服セットと下肢浮腫があったので足浴と下肢マッサージをすることで

心地よさや気持ちいことをしてくれる人という認識になってもらうように心がけました。

実際施設入所になるまで関わらせていただくことができました。"

 

 Q3 退院後落ち着かない状況である時に、主治医へ連絡がつきにくく困っています。

          連携をうまく取る良い方法ありますか。

      また、どのタイミングで受診を促せばいいのでしょうか?

 

"退院前のカンファなどがあれば、その際にリスクも話し合い連携をどのようにとるか話し合うようにしています。

利用者様の状態に合わせて電話やメール、FAXも活用しています。

直接医師に話せなくても、病院・クリニックの相談室の精神保健福祉士(PSW)に状態を報告・相談し、

受診予約変更などを行います。

退院後は状態が変化しやすいものなので、

医師へ連絡し相談のうえで訪問回数を増やし様子観察後に受診となる事もあります。

もし早めに受診が必要だと考えられた場合や再入院のリスクが高い場合などは、

アセスメントをした内容を添えて報告をすると相談にのって頂けますよ。

どう落ち着かないのか、内服状況や薬効、睡眠、言動など含めアセスメントを行い、

内服調整をお願いしたいのかなど、具体的にきちんと伝えることも大切だと思います。

また違和感を感じた時には、まずは状況の報告だけでもしておくというのも大切です。

そして、こうなったら受診を促します、受診の相談をします等も、医師へご相談をしておくといいかもしれません。"