息苦しい

「看護のアイちゃん」のアセスメントフローチャートは、全体で15種類ありますが、
なぜ『循環』のアセスメントの冒頭に「呼吸は苦しくないですか?」という設問があるか、ご存じですか?
今回はそんなことを考えてみましょう。
 
私たちは、
見た目が変わらないようでも、今の私を作っている体の中身は昨日の私と同じではありません。
生命体は絶えず細胞の再生と水分の入れ替えを行っているのです。
この細胞の再生には、「栄養」「熱」「酸素」が不可欠ですが、リアルタイムで供給されないと困るもの
(急いで観察をする必要があるもの)とは、いったいなんでしょうか?
栄養?おなかがすいたなぁと思っても、食べ続けなければ足りないというものではありませんし、
私たちは、自身が望まなくても体にため込もうため込もうという仕組みが備わっていますので
(おなか周りとか・・・(>_<))時間的にゆとりがあります。
  熱?体温の半分は食べ物を分解したときの熱で、あとは筋肉を動かしてできるエネルギーの余熱ですが、
  どうしても体温が足りない!!というときには、ぶるっ!と震えて自動的に熱を作り出す仕組み
  (シバリング)がありますね。
  では、酸素はどうでしょう?
  「このお部屋、人数が多くて酸素濃度が薄いから30分くらい呼吸を止めてくださいね。」とは・・・
  できませんよね。(笑)
  「呼吸をするのも忘れて、夢中になりましたよ。」本当だったら怖いですよ(笑)
  酸素の取り込みは、時間的なゆとりも、貯めておいたところからの貸し借りもできないので
  迅速なアセスメントが必要になるのです。
 
  さて、身体には60兆個の細胞があります。(すごい数ですよね!)
  ここにリアルタイムで酸素を届けるには、仕入れと運搬と運搬道具が不可欠です。
   (仕入れ:呼吸器系 / 運搬:循環器 / 運搬道具:ヘモグロビン)
  このどれが足りなくても「息苦しい」と表出されるので要注意!!!
  だって、「血薄苦しい・・・」「心臓弱苦しい・・・」という訴えは、できませんからね。
  自分の体のことでしょう?といったって、当の本人だってどんな理由で息苦しいのかなんて
  わかりようがないのですから。
  ということで、『息苦しい』=呼吸器疾患(仕入れ)の問題だと決めつけてしまうと、危険!!
  循環に問題はないかな?そもそも貧血ではないよね?
  と、多方面から観察をする必要があるので「循環」のアセスメントに「呼吸は・・・?」と
  あるのです☆彡