脱水を見張る

今回は、脱水に関して整理をしていきましょう。
 
人体の60パーセントは水からできています。
この水を、絶えず出入りをしている池のようなものだと考えてください。
出たり(尿・汗など)入ったり(飲水・食事など)する
これを水分出納とよんでいますが、
もちろん、いつもぴったり同じ水量になるものではありません。
もしも、このバランスが大きく崩れて池の水が干上がってしまったら・・・
そうです。
「脱水」となり、様々な症状が出現することに!!
 (尿量減少/意識レベル低下/発熱/食欲低下/頻脈 等々)
 
でも皆さんは、運動をして、たくさん汗をかいたからといっても、
そう簡単には脱水にならないですよね。
なぜかというと、成人は大きな池なので少しくらい水位が下がっても
問題にならないくらいにゆとりがあるからなのです。
 
では、高齢者と赤ちゃんはどうでしょう?
 
高齢になると、もともとの水位が低いうえに(肌も乾燥傾向ですよね)、
様々な理由(「トイレに行くことが大変」「のどが渇いたと自覚しにくい」など)により
飲水量が不足しがちで、池が干からびてしまう危険が高いのです。
逆に赤ちゃんは、もともとの水位は高いのですが(お肌はぴちぴち、もちもち!)、
そもそもの池が小さいから危なっかしい。
 
看護のアイちゃん アセスメントフローチャートでは、なるべく数値化して
池の水位を確認しようとしています。
感覚ではなく、だれでもが使えるモノサシ(数値化)を使って、
脱水に目を光らせましょう☆