腸蠕動音聴診

 

「お腹の音を確認させてください。」
 
お腹の音、すなわち腸蠕動音ですね。
今回はこちらにスポットを当ててみましょう。


腸蠕動音とは、腸管の中をガスや液状物質が動くとき、偶発的に発生する音。
ぐぐ~・・・ぐるぐるぐる・・・ぽこ!ぽこ!!


呼吸音や心音のように、リズミカルに聞こえる音ではなく、長さも音質もまちまちです。
では、この音はどのように数えたらいいのでしょう?
「ぐ」で1回、「ぐ~」で2回ですか??
それとも「ぐぐ~」で1回???うーん、わかりませんね(>_<)


そもそも、腸蠕動音聴診の目的はなんでしょう?
『腸は動いていますよね?』『イレウス(腸閉塞)などはおこしていませんよね?』の
確認でした。
ということは、回数などではなく音がしたかどうかがわかればいいのです。
音はしなかった(消失)と言い切るには、下記のようにルールが決められています。

腸蠕動音消失 : 5分間の聴診で音がしなかった

 

5分!!
訪問の現場で、5分はかなり長く感じます。
しかし、これはルール。聴診をしてすぐに聞こえればOK。あれ?聴こえない・・・と
聴診を継続し、1分で聴こえたら「腸蠕動音減少(低下)」、それでも聴こえない場合
5分間はじーーーーーーーーーっと聴診を続け、消失ではないのかと確認をしなければ
なりません。
(「うちは3分間で聴こえなければ消失とよぼう」このような工夫という名の
ローカルルールは、医療事故のもととなり危険です!)

ぐるぐるぐるぐる大忙しの音が聴こえたときには、「腸蠕動音亢進」と表現しますが
これはルールによる判断ができません。
経験値で習得をしていきましょう。
 
そうそう、腸蠕動音は何か所で確認をしたらよいのでしょう?
答えは1か所。
腸管は大きな袋(腹膜)に、ドスンと入っています。その中でぐるぐる大きな音を
立てているのですから、どこか1か所で確認するだけで問題はないのです☆
 
覚えてしまえば簡単なルールです。
ルールを守り、正しく運用してください。
 
次回は、「腹水」の確認方法です。お楽しみに☆

  

 

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