『わからない』とは

今回は、『わからない』について考えてみましょう。
 
たとえば、新人スタッフさんが
訪問先で『どうしたらいいのか、わからない・・・』と戸惑っていたとします。
この『わからない』には何があると思いますか?
 
1.何も頭に浮かばない
 看護学生さんがはじめて実習にでたときなど
 緊張で頭が真っ白で、こんな感じになりますよね。
 そんな時には、外から色々な情報や選択肢を頭に入れてあげなければいけません。
 しかし、現場に出ている多くの方は次の理由ではないでしょうか?


2.あれも、これもと頭に浮かび、何をしたらいいのかがわからない
 訪問先では、気になること、お伝えしたいこと、ケアしたいこと・・・
 山のように「自分がしたいこと」が浮かんできます。
 しかし限られた時間の中で全ての事はできませんし、またしない方が良いことも
 あります。(あくまでも「目的」を見失わないように)
 不要なものを捨て、優先順位を見極める力が重要なのです。
 
 逆に、ベテランの方は無意識に「不要なもの(異常がない)」を判断しています。
 しかし無意識だからこそ、記録に残していないケースも多くみられます。
 『異常がない』『変化がない』も重要な情報です。
 なにがどのようだから、異常がないと判断をしたのかを
 丁寧に残すことで、自分の思考も整理され
 <段取り上手>に近づくことができますよ。

 

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