チアノーゼとは

 

今回の山内先生語録は、「チアノーゼ」について☆


今更ですが、チアノーゼってどういう状態を表しているのでしたっけ?

 

手指や口唇が青ざめていること?あれ?どうして青ざめて見えるのでしょう??
 
「チアノーゼ」とは、酸素を含んでいないヘモグロビンが一定以上あること
 
そう!「一定以上ある」ここがミソです!!
少し回り道になりますが、手の甲の静脈を見てください。青く見えますよね。
でも静脈だから青い血が流れているわけではありません。
ではなぜ青く見えるのか?


昔、暗記物を覚える際に、赤い字で書いたノートの上に赤いセロファンを置いて
字を隠す・・・ということをしませんでしたか?

実はこれ、「同じ色を重ねるとその色は差し引かれて見えなくなる」

ということを利用していたのです。


静脈が青く見える理由も、この「同じ色を・・・」と同じだったのです。
血液は酸素を多く含むと赤みが増します。(写真を参照☆)

 


しかし静脈は・・・、そうです、酸素量がぐんと減りますから、赤い色ではあるけれど
青みがかった暗い赤色をしています。その上に、赤いセロファンのように
赤い毛細血管を重ねると・・・赤色が差し引かれて、静脈は青く見える!!!
なるほど!!!
(言われれば納得ですが、普段気にもしないですよね)
 
ここで話を戻しますが、
「チアノーゼ」は酸素を含んでいないヘモグロビンが一定以上あること・・・
そうなのです!
重度の貧血や出血などで、ヘモグロビンそのものが少ないと、青く見せるほどの
量がない!
 
ということは
「チアノーゼではない」 = 「酸素が十分に取り込まれている」
とは、言えない。
 
となるのです。
うっかり早合点をすると、誤った解釈をしてしまうかも!!
こわい、こわい!!

 

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