著変なし?

 

看護記録を読んでいると、不思議な表現を見かけることがあります。

 

「著変なし 」

 

え?皆さんも使ったことがありますか?

 

これってどういう意味ですか?(笑)

 

言葉のままであれば、 <著しい変化はなかった>ということですが、

その変化とは、いつのどんな状態と比べているのですか?

 

比較の言葉を使うときには、必ず

「何と比較をして」「このような状態だったから」という前置きが必要ですし、

 

「変化はなかったと思われる」と表現するべきです。

 

「著変なし」では、その判断材料を全て自分の頭の中にしまったまま、

自分のアセスメント結果だけを示した、乱暴で危険な表現になってしまいます。

 

それに、前回訪問をした状態と、まったく何もかも同じ!!

なんて人がいるとは思えないのですが、いかがでしょう?

 

記録とは、自分のわかっていることが

他者に<正しく伝わった>これでやっとゴールです。

 

どのような表現をしたら間違いなく伝わるのか、常に意識をしなければいけません。

 

文章が長ければより丁寧に伝わるかというと、そんなことはありませんね。

 

だらだらと見たままを書くことは誰でもできますが、

文章をシンプルにまとめるには、深い理解がないとできません。

 

正しく伝わる記録を残してこそ、プロの仕事となります。

頑張ってください☆

 

≪前の記事                        次の記事≫